塗装工事で費用が大幅に変わってくるのが下地処理です。
一度離れてしまった塗膜は接着しないため
そのまま剥がさないで新たに上から塗料を塗ったところで
全く意味をなしません。
この場合は浮いてしまっている塗膜を剥がして
下地処理をしないといけないのです。
例えば
アンダーフィラーパターン塗装、シリコントップ2回塗り
計、3回塗り仕上げで1㎡2400円とした場合に
別途剥離が必要な場合は
(1)壁の塗膜撤去(剥離剤、電動工具併用)1㎡2000円~
(2)剥離後の壁の埃取り(スコッチ・ブロワ)1㎡400円
(3)粉っぽいので固めるためのシーラー(2液エポキシ)1㎡700円
(4)下地を強化させるためのカチオンフィラーローラー塗り1㎡1000円
⑸カチオンのままでは吸い込みがきついので水性シーラー塗り500円
で4600円が追加で掛かります。
旧塗膜に付着力があればそのまま洗って塗れますが
付着力がない場合は上記のように撤去、補修にかかる費用が
追加で必要となってしまいます。
当店の場合、こういった下地をしっかりやることを心がけており
お客様からもご好評をいただいております。
お化粧に例えるとご理解いただきやすいと思いますが
ベースとなる肌が凸凹であったり、かさぶたがあったり、
油分や汚れがあったりするのに
上からいくらのせたところで結局崩れやすい(剥がれやすい)状態
ということです。
例えば、当店の場合ですと、
・コロニアルの屋根で高圧洗浄をするときは
苔がなくなり、表面の削り取れる所は取る。
・トタン屋根であれば、ケレン清掃をしてからアルコールで脱脂後に
塗装する。
・外壁の場合は、塗膜の剥がれ方によっては、上で書いたように
既存の塗膜を剥離して下地を補強して塗装する。
というような作業をしております。
とにかく、下地に密着をしていないことには
いくら上から塗装をしても意味がないので
下地補修、塗料がしっかり建物につくよう
手を掛けるように心がけております。